「瀬戸内グローバルアカデミー」
瀬戸内グローバルアカデミー代表
長尾 ひろみ
私たちは米国COA連携高等教育「瀬戸内グローバルアカデミー」を2020年4月より始めました。アメリカのきらりと光る小さなリベラル・アーツ大学College of the Atlantic-COAと連携し新たな時代の高等教育を日本初で立ち上げました。ここは、国の支援を受けることなく自由な教育手法を採り、将来、世界に出てみたい若者、ゆっくりと生き方を考えたい若者、問題解決の手法を学びたい若者を、専門分野のエキスパートと共に応援する学校です。
スウエーデンのグレタ・トウンベリーは金曜日に学校に行かずデモをしていました。彼女は、人間(大人)は自然を破壊し続け、このままでは、自分たちが大人になった時には住めない地球になっている。未来がないのだったら、学校に行く必要はないと、気象変動に関しての早期対策を世界各国に呼び掛けています。
あなたは未来の地球に不安を持ちませんか。国と国が利害と権利の奪い合いをしているうちに、地球の環境はどんどん悪くなっていっていませんか。異常気候による災害(天災)と福島の原発など、人間が作ったものによる災害。あなたには何ができますか?
連携校のCollege of the Atlanticは、Human Ecology、Social Entrepreneurを教育理念としている全校生350人の小さな大学です。「瀬戸内グローバルアカデミー」も同じ教育理念を共有します。Human Ecologyとは、人間が自然を制覇し破壊してきた時代から、人間も自然の一部であり、どのように自然と共存できるかを考えます。Social Entrepreneurとは、自分だけが利益を上げれば良いという考えではなく、自然保護、社会貢献になるビジネス展開のことを言います。瀬戸内グローバルアカデミーは、アメリカのCollege of the Atlanticへの橋渡しをします。
その為に「瀬戸内グローバルアカデミー」は、将来、自然環境、社会問題を解決するための基礎力・体力・知力・思考力を、そして世界に羽ばたくためのコミュニケーション力を育みます。
College of the Atlanticとの連携は、「瀬戸内グローバルアカデミー」で、一年間9科目を学び9単位を取得できれば翌年の9月からCOAの2年生に編入できることになっています。もちろん編入条件にはCOAの授業を理解できる英語力は必要です。これも1年間で個別指導を行います。
小さな「志塾」です。1学年8人から10人で始めます。授業に合わせて海外を含めフィールドワークに出かけます(2020年度はフィリピンとタイ)。卓上で学ぶだけではなく、現場に赴き、その地域の問題、課題を肌で感じてきます。
知識だけではなく、現場で人と触れ合い、よい感性を持って物事を思考する人間がCollege of the Atlanticとの連携で育ってゆくことを願っています。
注:瀬戸内グローバルアカデミーで約一年の所定のプログラムを履修すれば(英語向上コース追加の場合一年半)、米国大学COAの初年次相当の単位が修得でき、COA本校の二年次への編入が原則認められます。